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RT(Radiographic Testing 放射線透過検査)とは?

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その他
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非破壊検査の紹介第3弾です!今回はRT(Radiographic Testing 放射線透過検査)です

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概要

 放射線には物質を透過する性質があり、その程度は物質の種類や厚さにより異なります。また、放射線には写真フィルムに作用し感光させる能力があり、これらの性質を利用し欠陥の有無や形状を検査する手法です。

 放射線が物質を透過しやすく、その物質の透過の度合いが物質の種類によって異なると、その影響により写真用フィルムや蛍光板に影絵が投影されることにより内部の欠陥や構造を調べる検査で、表面と内部の欠陥の2次元的な形・大きさ・分布や種類などが分かり、照射方向を変えて2枚以上の透過写真を使用すると欠陥の厚さや方向を知ることができます。主に内部欠陥の検出に適しており金属材料と非金属材料での適用範囲は極めて広い。

 放射線の照射方向での認め得る厚さの差がある欠陥(ブローホール・スラッグ巻き込み・鋳巣)の場合は小さな欠陥でも比較的に検出しやすいです。しかし、放射線の入射方向に対し直角な面にある微細欠陥や、薄すくて平面的に広がりのある欠陥の検出には不向きです。

 使用する放射線には、エネルギーが強く物質を透過する能力がある波長の短いx線とγ線が使用されます。

 当然ですが、この検査は人体に有害な放射線を使用する為、安全管理には留意しなければなりません。

検査手順

検査の一般的手順は次の通りです。

  1. 放射線を照射する装置から通常50cmから1mの距離に材料を置く。
  2. フィルムを装填したカセットを材料の背後に密着させる。
  3. 放射線を照射して適正な時間の露出をフィルムに与える。
  4. その後フィルムを暗室で現像処理する。
  5. シャウカステンと呼ばれる観察器の上で観察して、通過像の濃淡模様から内在する欠陥を判断する。

 放射線が試験体を透過する際、内部きずがある部分や厚さの小さい部分では、健全部や厚さの大きい部分に比べてより多くの放射線が透過し、フィルムをより強く感光させます。そのためフィルムを現像すると、放射線の透過量が多い部分ほど黒く写り、濃淡差のある透過写真ができます。この透過写真を観察することで、試験体の内部きずの状態や内部構造を知ることができます。

画像と検査結果の見方を引用

https://www.sisco.kobelco.com/act/nondestructiveness/rt.html#:~:text=%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E9%80%8F%E9%81%8E%E8%A9%A6%E9%A8%93%EF%BC%88RT%EF%BC%89%E3%81%A8,%E9%9D%9E%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

最後に

 この検査って放射線が理由なのか、PTやMTほど頻繁に使われてる印象無いですね。読者の方の会社ではどうでしょうか。

 ご安全に!

コメント

  1. s.k より:

    最近、化学プラントのデータ解析の仕事を始めた者です。
    化学工学の勉強のためにブログ読ませていただいています。

    質問させていただきたいのですが、
    RT法は腐食による配管の減厚を検知する手法としてよく使われますでしょうか?

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